寒い冬の朝も雨のふる夏の夜も、カタリナ・ひじりちゃんは、きれいな声で本を読む事が大好きでした。
大きく澄んだ眼で一所懸命 読んでいたのは、聖書とイエス様についての本でした。
栗毛色の長い髪をなびかせて、お友達といっしょにおもいっきり 外で遊んだあと、息をはずませ額に汗をにじませて、部屋のすみでひとり静かにお祈りする小さな素敵な女の子でした。
ご両親、柴田 勲・須磨子さんの溢れるほどの愛情をうけ、兄弟のみんなから大事にされ、教会の神父さんたちにも愛されて、ひじりちゃんは体も心もスクスクぐんぐん大きく成長していきました。
1986年4月19日 午後2時40分、突然、小学校2年生のひじりちゃんは天国へ旅立ちました。
わたしたちにはあまりにも悲しい出来事、交通事故のためでした。
初聖体の喜びの日(左の写真)のたった数週間あとの出来事だったのです。
カタリナ・聖文庫は、この素敵な小さな女の子、カタリナ・ひじりちゃんの心を大勢の人々にと、ご両親のお望みで開設されました。
よい本やビデオを 沢山読んだり見たりして、もっと深くもっと親しくイエス様に近づいていただけたら幸いです。
皆さまが、活き活きとよろこびに溢れた人生をあゆまれますように、また、 カタリナ・ひじりちゃんの天国での深い喜びをご一緒に、味わわれますようにと心からのお祈りを申し上げます。
聖母の騎士2007年1月号にひじりちゃんのご両親の記事が掲載されました。
・・・車も、人も、焼き殺してしまいたい・・・
相手を憎み、激怒し、悲嘆にくれるパパの耳元でひじりちゃんはささやいた。
「パパ、ゆるしてあげてね。ゆるして、ね」と!
下記リンクよりご両親の記事を読むことができます。
『聖ちゃん、天国の声』
交通事故加害者をこころからゆるした夫妻の物語
筆者;聖母の騎士修道院 小崎登明
聖母の騎士社